通常攻撃のダメージ計算
ファミコン版ドラゴンクエスト2の、味方の通常攻撃のダメージの計算方法について解説します。(敵の通常攻撃のダメージ計算方法はこれとは異なりますので注意してください。)
計算方法
まず、攻撃する仲間の攻撃力から攻撃される敵の守備力の半分(小数部分切り捨て)を引いた値をXとします。
X ≧ 2場合は乱数Rが登場し、以下の式でダメージが計算されます。(除算は小数部分切り捨て。)
X * R / 256
一方X ≦ 1の場合、ダメージは半々の確率で0または1となります。
乱数Rは大雑把には正規分布に従い、平均値は約128、標準偏差は約18.44です。取りうる値の範囲は54~197ですが、極端な値が出る確率は低いです。
敵が防御していればダメージ半減
攻撃を受ける敵が身を守っている場合は、ダメージは上記計算結果の半分(小数部分切り捨て)となります。X ≦ 1のケースでは、必ずダメージ0になります。
解説
通常は前者(X ≧ 2)の規則が適用され、平均ダメージは攻撃力の1/2から守備力の1/4を引いた値となります。つまりは、仲間の攻撃力が2上がるとダメージの平均値が1増え、敵の守備力が4上がるとダメージの平均値が1減るということになります。
ダメージは大体正規分布し、標準偏差は約0.072 * Xとなるので、ダメージは70%弱の確率で平均値の0.856~1.144倍の範囲に収まり、95%強の確率で0.712~1.288倍の範囲に収まります。ダメージの最小値は平均値の約0.42倍、最大値は平均値の約1.53倍となりますが、めったに出ません。
一方仲間の攻撃力が低かったり敵の守備力が高かったりすると、前者の計算式ではダメージが0以下になってしまいます。その場合は後者(X ≦ 1)の規則が適用され、0もしくは1のダメージが出ることになります。